プロ野球戦力外通告とは、特定の選手に来季の契約をしないと球団が発表するものとなります。
そんな戦力外通告が発表される期間は2つあります。
- 第一次通告:2軍の全日程終了翌日からクライマックスシリーズの開幕前日まで
- 第二次通告:クライマックスシリーズの全日程終了から日本シリーズ終了の翌日まで
※日本シリーズ出場チームは、日本シリーズ終了後の5日後まで
他にも戦力外通告を受けた選手のその後や戦力外通告を受けても活躍している選手もご紹介します!
- 【プロ野球】戦力外通告2024はいつ?
- 2024年に戦力外通告を通達された選手は?
- 戦力外通告を受けた選手のよくあるパターン
- 戦力外通告のその後は悲惨?
- 戦力外通告の後に活躍している選手は誰?
目次
【プロ野球】戦力外通告2024はいつ?
プロ野球の戦力外通告が発表される時期は、第一次と第二次に分かれています。
- 第一次通告:2軍の全日程終了翌日からクライマックスシリーズの開幕前日まで
- 第二次通告:クライマックスシリーズの全日程終了から日本シリーズ終了の翌日まで
※日本シリーズ出場チームは、日本シリーズ終了後の5日後まで
第一次通告期間の最初に戦力外通告を発表した球団は、読売ジャイアンツと東京ヤクルトスワローズでした。
2024年9月30日にジャイアンツが8選手に、ヤクルトスワローズが7選手に対する戦力外通告を発表しています。
2024年に戦力外通告を通達された選手は?
11月5日時点で、戦力外通告を通達された選手をご紹介します。
読売ジャイアンツ
| 名前 | ポジション | 年齢 | 進路 |
| 直江大輔 | 投手 | 24歳 | 未定 |
| 萩原哲 | 捕手 | 26歳 | 未定 |
| 高橋優貴 | 投手 | 27歳 | 未定 |
| 鈴木康平 | 投手 | 30歳 | 未定 |
| 菊田拡和 | 内野手 | 23歳 | 未定 |
| 山崎友輔 | 投手 | 26歳 | 未定 |
| 小沼健太 | 投手 | 26歳 | 未定 |
| 笠島尚樹 | 投手 | 21歳 | 未定 |
| 川崎陽仁 | 投手 | 20歳 | 未定 |
| 前田研輝 | 捕手 | 25歳 | 未定 |
| 加藤廉 | 内野手 | 25歳 | 未定 |
| 岡本大翔 | 内野手 | 22歳 | 未定 |
阪神タイガース
| 名前 | ポジション | 年齢 | 進路 |
| 加治屋蓮 | 投手 | 32歳 | 未定(現役続行希望) |
| 岩田将貴 | 投手 | 26歳 | 未定(現役続行希望) |
| 片山雄哉 | 捕手 | 30歳 | 未定(現役続行希望) |
| 遠藤成 | 内野手 | 23歳 | 未定(現役続行希望) |
| 高浜祐仁 | 外野手 | 28歳 | 未定(現役続行希望) |
横浜DeNAベイスターズ
| 名前 | ポジション | 年齢 | 進路 |
| 石川達也 | 投手 | 26歳 | 自由契約を選択し現役続行を希望 |
| 大和 | 内野手 | 36歳 | 未定 |
| 大田泰示 | 外野手 | 34歳 | 未定(現役続行希望) |
| 楠本泰史 | 外野手 | 29歳 | 未定(現役続行希望) |
| 西浦直亨 | 内野手 | 33歳 | 現役引退 (ヤクルトスワローズのコーチ就任) |
| 三浦銀二 | 投手 | 24歳 | 未定 |
| 高田琢登 | 投手 | 22歳 | 未定 |
| モロン | 投手 | 23歳 | 未定 |
| マルティネス | 投手 | 21歳 | 未定 |
| 小深田大地 | 内野手 | 21歳 | 未定 |
| 村川凪 | 外野手 | 26歳 | 未定 |
広島東洋カープ
| 名前 | ポジション | 年齢 | 進路 |
| 内間拓馬 | 投手 | 25歳 | 未定(現役続行希望) |
| 小林樹斗 | 投手 | 21歳 | 未定(現役続行希望) |
| 前川誠太 | 内野手 | 21歳 | 未定 |
| 岡田明丈 | 投手 | 30歳 | 未定(現役続行希望) |
| 戸根千明 | 投手 | 31歳 | 未定 |
| 曽根海成 | 内野手 | 29歳 | 未定 |
| 藤井黎来 | 投手 | 25歳 | 未定(現役続行希望) |
| 坂田怜 | 投手 | 25歳 | 未定(現役続行希望) |
| 新家颯 | 投手 | 21歳 | 未定 |
東京ヤクルトスワローズ
| 名前 | ポジション | 年齢 | 進路 |
| 西舘昂汰 | 投手 | 23歳 | 育成契約打診 |
| 沼田翔平 | 投手 | 24歳 | 育成契約打診 |
| 西田明央 | 捕手 | 32歳 | 未定(現役続行希望) |
| 嘉弥真新也 | 投手 | 34歳 | 未定 |
| 尾仲祐哉 | 投手 | 29歳 | 未定 |
| 三ツ俣大樹 | 内野手 | 32歳 | 未定 |
| 近藤弘樹 | 投手 | 29歳 | 未定 |
| 嘉手刈浩太 | 投手 | 21歳 | 未定 |
| 下慎之介 | 投手 | 22歳 | 未定 |
| フェリペ | 捕手 | 25歳 | 未定 |
中日ドラゴンズ
| 名前 | ポジション | 年齢 | 進路 |
| 三好大倫 | 外野手 | 27歳 | 未定 |
| 石森大誠 | 投手 | 26歳 | 未定 |
| 福島章太 | 投手 | 22歳 | 未定 |
| 加藤竜馬 | 投手 | 25歳 | 打者転向での育成契約打診 |
| 中島宏之 | 内野手 | 42歳 | 未定(現役続行希望) |
| 上田洸太朗 | 投手 | 22歳 | 未定(現役続行希望) |
| 垣越建伸 | 投手 | 24歳 | 未定 |
| 竹内龍臣 | 投手 | 23歳 | 未定 |
| 加藤翼 | 投手 | 22歳 | 未定 |
福岡ソフトバンクホークス
| 名前 | ポジション | 年齢 | 進路 |
| 風間球打 | 投手 | 21歳 | 育成契約打診 |
| 三浦瑞樹 | 投手 | 25歳 | 育成契約打診 |
| 仲田慶介 | 内野手 | 25歳 | 育成契約打診も支配下のまま 他球団からのオファー待ち |
| 中村亮太 | 投手 | 26歳 | 未定 |
| 笠谷俊介 | 投手 | 27歳 | 未定 |
| 田上奏大 | 投手 | 21歳 | 育成契約打診 |
| 川原田純平 | 内野手 | 22歳 | 育成契約打診 |
| 鍬原拓也 | 投手 | 28歳 | 未定(現役続行希望) |
| 生海 | 外野手 | 24歳 | 未定 |
| 沢柳亮太郎 | 投手 | 24歳 | 未定 |
| 村上舜 | 投手 | 22歳 | 未定 |
| 古川侑利 | 投手 | 29歳 | 未定 |
| 渡辺佑樹 | 投手 | 28歳 | 未定 |
| 佐藤宏樹 | 投手 | 25歳 | 未定 |
| 伊藤大将 | 内野手 | 23歳 | 未定 |
| 佐久間拓斗 | 内野手 | 21歳 | 未定 |
| 三代祥貴 | 内野手 | 20歳 | 未定 |
北海道日本ハムファイターズ
| 名前 | ポジション | 年齢 | 進路 |
| 柿木蓮 | 投手 | 24歳 | 未定(現役続行希望) |
| 斉藤伸治 | 投手 | 26歳 | 未定(現役続行希望) |
| 北浦竜次 | 投手 | 24歳 | 育成契約の打診を断り トライアウトを受ける |
| 宮内春輝 | 投手 | 28歳 | 育成契約の打診を受けるも、未定 |
| 江越大賀 | 外野手 | 31歳 | 未定 |
| 黒木優太 | 投手 | 30歳 | 未定 |
| 福田光輝 | 内野手 | 26歳 | 未定 |
| 安西叶翔 | 投手 | 19歳 | 育成契約打診 |
千葉ロッテマリーンズ
| 名前 | ポジション | 年齢 | 進路 |
| 吉田凌 | 投手 | 27歳 | 未定(現役続行希望) |
| 東條大樹 | 投手 | 33歳 | 未定(現役続行希望) |
| 秋山正雲 | 投手 | 21歳 | 育成契約打診 |
| 本前郁也 | 投手 | 27歳 | 育成契約打診 |
| 森遼大朗 | 投手 | 25歳 | 育成契約打診 |
| 二保旭 | 投手 | 34歳 | 未定 |
| 菅野剛士 | 外野手 | 31歳 | 未定(現役続行希望) |
| 田中楓基 | 投手 | 21歳 | 育成契約打診 |
| 土肥星也 | 投手 | 29歳 | 未定 |
| 古谷拓郎 | 投手 | 24歳 | 未定(現役続行希望) |
| 永島田輝斗 | 投手 | 20歳 | 育成契約打診 |
| 白浜快起 | 投手 | 20歳 | 未定 |
| 村山亮介 | 捕手 | 20歳 | 未定(現役続行希望) |
| 黒川凱星 | 内野手 | 20歳 | 未定(現役続行希望) |
東北楽天ゴールデンイーグルス
| 名前 | ポジション | 年齢 | 進路 |
| 平良竜哉 | 内野手 | 26歳 | 育成契約打診 |
| 辰見鴻之介 | 内野手 | 23歳 | 育成契約打診 |
| 高田孝一 | 投手 | 26歳 | 未定 |
| 桜井周斗 | 投手 | 25歳 | 未定 |
| 吉川雄大 | 投手 | 27歳 | 未定 |
| 清宮虎多朗 | 投手 | 24歳 | 未定 |
| 小峯新陸 | 投手 | 22歳 | 未定 |
| 竹下瑛広 | 投手 | 24歳 | 未定 |
| 柳沢大空 | 外野手 | 21歳 | 未定 |
| 大河原翔 | 外野手 | 21歳 | 未定 |
オリックスバファローズ
| 名前 | ポジション | 年齢 | 進路 |
| 横山楓 | 投手 | 26歳 | 育成契約打診 |
| 宜保翔 | 内野手 | 23歳 | 育成契約打診 |
| 村西良太 | 投手 | 27歳 | 育成契約打診 |
| 前佑囲斗 | 投手 | 23歳 | 育成契約打診 |
| 河内康介 | 投手 | 19歳 | 育成契約打診 |
| 中田惟斗 | 投手 | 23歳 | 未定(現役続行希望) |
| 上野響平 | 内野手 | 23歳 | 未定 |
| 平野大和 | 外野手 | 23歳 | 未定 |
| 木下元秀 | 外野手 | 23歳 | 未定 |
埼玉西武ライオンズ
| 名前 | ポジション | 年齢 | 進路 |
| 宮沢太成 | 投手 | 25歳 | 未定 |
| 野田海人 | 捕手 | 19歳 | 未定 |
| 鈴木将平 | 外野手 | 26歳 | 未定 |
| 浜屋将太 | 投手 | 25歳 | 未定 |
| 大曲錬 | 投手 | 26歳 | 未定 |
| 粟津凱士 | 投手 | 27歳 | 未定 |
| 伊藤翔 | 投手 | 25歳 | 未定 |
| 赤上優人 | 投手 | 25歳 | 未定 |
| 陽川尚将 | 内野手 | 33歳 | 未定 |
| ブランドン | 内野手 | 26歳 | 未定 |
| 高木渉 | 外野手 | 24歳 | 未定 |
| ジョセフ | 外野手 | 25歳 | 未定 |
戦力外通告を受けた選手のよくあるパターン
戦力外通告を受けた選手のよくあるパターンとして
- 育成選手として再契約する
- 合同トライアウトを受ける
育成選手としての再契約
戦力外通告をした選手に対して、球団から育成選手として再契約を打診することもあります。
打診を了承すれば育成選手としての契約となり、来シーズンも球団に残ることができます。
育成選手は支配下登録選手ではないため、1軍の試合に出場するには支配下登録を目指す必要があります。
現在メジャーリーグで活躍している千賀滉大選手やソフトバンクホークス正捕手の甲斐拓也選手も育成選手でした!
他にも育成選手から現在はチームの主力となっている選手はいるので、活躍次第では支配下登録を勝ち取ることができる可能性もあります。
その可能性があるからこそ、各球団が戦力外通告をした選手に対して育成契約を打診するのかもしれません。
育成契約の例外として、肘の手術などのリハビリ中の選手に対して戦力外通告をして、再度育成契約を結ぶパターンもあります。
合同トライアウトを受ける
現役続行を希望する選手は、毎年12月に開催される"合同トライアウト"を受けることができます。
合同トライアウトとは、戦力外通告を受け現役続行を希望している選手が受けることができる入団テストです。
12球団の首脳陣やスカウトに対する、最後のアピールの場となっています。
現在の日本ハムファイターズ監督の新庄剛志さんが、2021年にトライアウトを受けたことでも話題になりましたね!
しかし、合同トライアウトを受けて入団に至る選手は非常に数が少なく、かなりの狭き門となっています。
狭き門である合同トライアウトに合格して入団に至り、復活した選手もいます!
他にもプロ野球の球団だけではなく、社会人野球や独立リーグからオファーを受ける場合もあります。
戦力外通告のその後は悲惨?
戦力外通告を受けた選手や合同トライアウトが不合格になった選手のその後は、悲惨なのでしょうか?
戦力外通告を受けた選手のその後については
- 育成選手としての再契約や他球団との契約
- 独立リーグや社会人野球チームへの入団
- 球団職員
- コーチ就任
- プロ野球の解説者
- 野球以外の職業に就く
2018年~2022年の戦力外選手の進路調査では、毎年50%以上の選手がNPB関係となっています!
ポイント
NPB関係とは育成選手として再契約やコーチへの就任、球団職員のことを指します
野球関係としては、独立リーグなどへの入団や野球解説者などが約20%もあります!
そのため、戦力外通告された後に野球に携わる仕事をしている選手が、7割近くいることがわかっています!
他にも野球関係以外の仕事に就く選手が約20%、進路が未定の選手が約10%となっています。
このデータを見ると戦力外通告を受けた選手のその後が、決して悲惨ではないことがわかります。
戦力外通告の後に活躍している選手は誰?
戦力外通告を受けた選手の中でも、他球団への入団が決まり復活した選手もいます。
特に戦力外通告を受けた後、活躍し億単位の年俸をもらった選手もいました!
- 山本和範(近鉄バファローズ→南海ホークス(後に福岡ダイエーホークス)→近鉄バファローズ)
- 福山博之(横浜ベイスターズ(DeNAベイスターズ)→東北楽天ゴールデンイーグルス)
2人の選手について戦力外通告後の活躍をご紹介します。
山本和範
山本和範さんは1976年のドラフトにて5位で近鉄に入団しました。
しかし、近鉄所属していた5年間は思うような結果が出せず、1982年に戦力外通告を受けてしまいます。
戦力外通告後は、バッティングセンターでアルバイトをしながら練習をしていたそうです。
1983年に当時の南海ホークス監督の穴吹義雄さんから入団の誘いを受け、入団をします!
1984年には115試合に出場し打率3割に到達。
1898年に球団名が福岡ダイエーホークスに変わるも、主力の選手として活躍していました。
1993年はで117試合出場で打率3割に到達、その年のオフに年俸1億円に到達しました!
1994年はカズ山本と登録名を変更し、115試合に出場し打率も3割を到達、そのオフには年俸2億円でサインしています!
1995年にダイエーホークスから戦力外通告を受け、再びに近鉄に入団しました。
1999年シーズンにて現役引退を発表しています。
福山博之
福山博之さんは、投手として2010年のドラフト会議にて6位で横浜ベイスターズへ入団しています。
横浜ベイスターズとDeNAベイスターズの在籍時には、なかなか思うような結果が出せませんでした。
2012年に球団から投手としての契約せず、50mを6秒前半で走ることができる才能を買って野手転向を打診の契約を提示されました。
しかし、福山博之さんはそれを断り10月2日に契約解除という名目で戦力外通告を受けます。
2012年11月には、東北楽天ゴールデンイーグルスへの入団が決まりました。
楽天の移籍後は、中継ぎ投手陣の一角として欠かせない選手となっていました。
2014年シーズンは、65試合に登板し防御率1.87・ホールド23と活躍を見せ、年俸も900万円から3000万円になります!
2014年から2017年の4年連続で60試合以上の登板を、中継ぎエースとしてフル回転していまいた。
2017年シーズンも65試合登板で防御率1.06・ホールド23と活躍し、年俸も1億2000万円となりました!
2018年以降は怪我の影響もあって思うような成績が出せませんでした。
しかし、2021年には通算100ホールドを達成するなど活躍していました!
そして、2022年11月26日に現役引退を発表しました。
まとめ
戦力外通告2024はいつ?その後は悲惨?活躍している選手をご紹介しました。
ポイント
- 戦力外通告の発表には2つの期間がある。
- 戦力外通告を受けた選手のその後は、NPBやその他野球に関係している進路先が多い。
- 戦力外通告を受けた選手でも、活躍している選手がいる。
プロ野球は全試合の日程を終了しましたが、戦力外通告を受けた選手については新らな所属先は決まっていません。
現役続行を希望している選手やまだ進路が未定の選手もその先の動向に注目ですね!